マダニによるウイルス感染

《緊急告知》
 マダニが媒介するウイルスによって、県内でも死亡者が出ています。
このウイルスを媒介するといわれている『フタトゲチマダニ』はこの地域でもよく見られます。
 動物への感染は報告されていませんが、犬や猫などの被毛に付着したマダニが人間の血液を吸う事も予想されます。
野外へ出る事が多いワンちゃんは、マダニの予防をお勧めします。

中国産ジャーキーで死亡報告

 米国で中国産のジャーキーを食べた動物(犬:3,600匹、猫:10匹)が食欲不振嘔吐(おうと)、下痢腎機能障害等を発症し、約600匹が死亡したとの報告があります。
国内でも同様の被害が発生する可能性があるため、日本獣医師会では発生状況の調査を行う事となりました。過去に同様の症状が見られた場合は、病院にお知らせ下さい。
 また、今回被害が有ったジャーキーの銘柄等は特定出来ていませんが、ジャーキーを与える場合はご注意下さい。
(国内で生産されたものでも、材料に中国産の物が混入している可能性があります。)

猫のフィラリア症について

 近年、フィラリア症による猫の死亡例の報告が多くなってきました。
猫の体に入ったフィラリアの大半は、成虫になる前に死んでしまう事が多いのですが、ごく少数の虫が心臓にたどりついて成虫となり寄生します。
 従来は犬と同様に、心臓に入った成虫が起こす症状がフィラリア症だと思われていましたが、最近になって、成虫になる前に死んだ虫が、肺に急性の病変をつくり、急死するケースが多い事がわかってきました。
 当院でも猫のフィラリア予防を推奨しています。
屋外飼育の猫や室内でも蚊に刺される可能性のある猫の飼い主さんで、フィラリアの予防を希望される方は、遠慮なくご相談下さい。